介護職員の1日は、主に申し送りから始まります。
介護職員は、基本的に交代勤務です。交代の際は申し送りを行ない、これまで起きた出来事を共有します。日によって利用者さんの体調が異なる場合があるので、申し送りをして現状を正確に把握する必要が
あるのです。
バイタルなどの情報もその時に共有されるため、メモを取りながら、みな真剣に話を聞いています。
引き継ぎが終れば、そのまま業務を引き継ぎます。朝、昼、夕、夜とそれぞれやることが決まっているので、働く時間帯が同じだと、基本的な業務も同じになります。
ただ、常勤として働く場合は勤務時間が常に固定になっているとはかぎりません。そのため、時間帯ごとの業務をすべて覚える必要があります。
利用者さんの整容や食事の支度、排泄介助や入浴介助など、やるべきことはたくさんあります。なお、業務をしながら常に介護記録への記帳を行なわないといけませんが、文字を書きながらでも利用者さんの見守りをする必要があります。
ほんの一瞬目を離しただけで、利用者さんがいきなり立ち上がったり、転倒してしまったりするおそれがあるので、常に見守りをしなければなりません。
たとえ2時間、3時間と見守りをしていたとしても、ほんの一瞬の見逃しがヒヤリ・ハットやインシデントにつながる可能性があります。
しかし介助者に余裕がなければ、質の高い介護サービスができなくなります。よって業務を楽にする方法があれば、積極的に取り入れていく必要があるのです。